いつの間にかサイトがブログばかりになった

気がつけば、日々見ているサイトのほとんどがブログになっています。最近ははてなブックマークの「人気エントリー」を毎日チェックしているのですが、そこにあがってくるのも大抵ブログで、そのブログで言及されているのももちろんブログです。Google検索で引っかかるサイトもブログばっかりです。それほどパソコンに詳しくない人でも気軽にブログを開設できます。

ブログの普及により、Web上の情報の密度が薄まってしまったように感じます。かつては「サイトのテーマを絞ることがアクセスアップにつながる」と言われていて(そういえばアクセスアップって言う言葉自体あまり聞かなくなった)、アクセスを集めるサイトは濃いコンテンツと独自のカラーを持っていました。しかし今は、自分の興味の範囲中にある雑多なことを日記感覚でブログに投稿する人が増えました(このブログもですけど)。また、サイト単位ではなく記事単位で情報が把握されるようになりました(「○○というサイトの記事」ではなく「どこかのブログの記事」という感じで、サイトという存在を意識しない傾向)。もちろんブログでも独自のカラーを持っているようなもの作ることは可能ですが、ブログが圧倒的に増えたために相対的にそのようなブログは少なくなってしまいます。

サイト管理者としての立場で考えれば、HTMLを書いてFTPでアップするよりも、ブラウザ上でブログを更新するほうがはるかに楽なのです。サイト管理に慣れた人たちがブログに移行していくのは当然の流れです。寂しくもありますが、きっと5年後には今のウェブも懐かしく思い返すようになるんでしょうね。ブログの次は何がくるのでしょうか。