本当は怖いゲートボール

いえまあ、怖いってほどでもないかもしれませんが、実はゲートボールというのはなかなかに陰湿なスポーツです。最近公園でゲートボールをしているご老人達を見たのですが、やたらと大声で文句を言いあいながら殺伐とプレイしていたので、あれは本当に楽しんでいるのだろうかなんて思いまして。ネットで調べてもゲートボールのルールはあまり知られていないようなので、こうして記事を書いてみようと思った次第です。

ゲートボールは5人ずつの2チームに分かれてプレイします。基本ルールはスティックでボールを打ってゲートを順に通過させていくというパターゴルフを思わせる平和なものですが、「タッチ」と「スパーク」というルールのおかげで陰湿なゲームに早変わりします。説明するのは大変なので詳細は「ゲートボールの基本ルール(2)」を参照していただくとして、簡単に言えば、自分の番に味方のボールを有利な位置に進めたり、敵のボールをコート外へ出してしまったりできるのです。このルールによって非常に知的で戦略的で、なおかつ恐ろしいゲームとなっているわけです。ゴルフで相手の球をコース外に飛ばしたら張り倒されるでしょうが、ゲートボールではそれが基本戦術なわけですよ。

そんなゲートボールの陰湿さがよくわかる記述がWikipediaにありました([要出典]と突っ込みが入っていますが……)。

しかし、自分がゲートを通過するよりチームのために相手の邪魔をすることが重視される独特のゲーム性が、集団帰属意識が強く自己犠牲と滅私奉公を美徳とする高齢世代の価値観にマッチしたため[要出典]、高度成長期には高齢世代の間で爆発的に流行した。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ゲートボール

また、「暮らし・もう1つの老人問題―ゲートボールといじめ」によるとゲートボールがきっかけでいじめや殺人事件に発展するケースもあるということです。そこまでヒートアップするほど面白いということなのでしょうけどね……。